こころんままブログ

"○○のブルグ″なんていうテーマは設けずに,気ままに思いついたことを書いていこうと思っています。

メイド・イン・ジャパン

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先週土曜日にやっていたNHK ドラマ「メイドインジャパン第1回」。とても見ごたえがありました。 

「ハゲタカ」や大河ドラマ龍馬伝」以来の重厚なドラマに感激です。 

脚本は「白い巨塔」「北条時宗」の井上由美子 

主人公は唐沢寿明なので,脚本と主役は「白い巨塔」以来の名コンビです。

  

「余命3カ月」を宣告され、倒産の危機に陥った日本の巨大電機メーカーが舞台。 

今大赤字で存続の危機に直面するパナソニックやシャープ、ソニーがダブってしまうこの設定に、かなりなリアルさがあります。 

 

ストーリーは,営業、財務、人事、技術などから極秘に選ばれた異端児7人が 

会社を救おうとするところから始まります。 

世界の「タクミ電機」で腕を振るっていた営業部長(唐沢寿明)が, 

会社再建の密命を創業者から託され奔走するのがストーリーの骨格ですが, 

起死回生に新開発のリチウムイオン電池の売り込みを画策する名案の前に, 

かつて同社をリストラされ、中国メーカーに拾われたエンジニアがライバルとして立ちはだかります。 

創業者の会長は,社長である息子にも極秘に再建計画を進めまていて, 

それが社内に微妙な影を落とすというシチュエーションも考えさせられるものがあります。 

また,主人公と彼を支える人々の家庭生活についてもドラマできちんと描かれるようです。

  

このドラマの売り文句は 

「過去の悲劇でもなく、未来への警鐘でもなく、 

まさに今、日本のどこかで起きているような現在進行形の番組」 

というものですが,まさにそのような雰囲気を感じさせるドラマになっています。 

また,中国の経済や企業の事情といったものも垣間見ることができるドラマでもあると思います。 

極秘プロジェクトチームの3名が中国に渡り,ライバル電機メーカーの工場を案内されるシーン。 

休憩時間のベルと共に物陰から出てきたおびただしい数の従業員が 

3名を押し流すように包み込んでいく場面では, 

リアル中国の凄まじさを目の当たりにしたようでした。 

 

ドラマは3回シリーズですが,次回の放送も楽しみです。